頭が洗えない、服の脱ぎ着ができない、上にあるものが取れない等、腕が上がらなくなる原因は大きく分けて3つあります。またこれらは複合していきます。

①四十肩・五十肩

②姿勢が歪んでいる

③肩甲骨周りの筋肉が硬い

①四十肩・五十肩

40～50歳台を中心に多発する腕が上がらない、手を後ろに回せないなどの運動制限や肩が痛いという症状が現れる疾患です。

原因として明確にはなっていませんが、加齢に伴う肩関節の周りの筋肉のこわばり、組織の縮小などによって炎症が起こると言われています。また、運動不足や姿勢不良も原因としてあげられています。

②姿勢が歪んでいる

肩が動くには、肩甲骨と上腕骨の関係（肩甲上腕リズム）が重要になります。

また鎖骨の動きや、肋骨の位置関係、手の向きなども肩に大きな影響を及ぼします。

姿勢が崩れていると、肩の動きに必要な筋肉が使えなくなり、腕が上がらなく為、肩が痛いことにも繋がります。

③肩甲骨の周りの筋肉が硬い

姿勢が歪んでいる事にも付随しますが、筋肉が硬いと正しい筋肉の伸び縮みができなくなります。

筋肉はゴムのようなもので、伸びないと縮めません。

劣化したゴムはボロボロになり、すぐ使えなくなります。筋肉は細胞が常に生まれ変わっているので、完全に使えなくなることはありませんが、使いづらい細胞ばかりになると、筋肉が機能しなくなるので、肩が痛い状態にもなります。